子どものプログラミング言語の選び方|迷ったらScratchでいい理由

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「子どもにプログラミングを始めさせたいけれど、教材がたくさんあってどれを選べばいいのか分からない」

調べるほど選択肢が増えて、結局決められないまま——というのはよくあることだと思います。

そこで、先に結論をお伝えします。

迷ったら、Scratch(スクラッチ)で大丈夫です。

この記事では、まずその理由を説明します。
そのうえで、Scratch以外が向いているケースを条件ごとに整理し、
選ぶ前に必ず確認しておきたい費用と必要な機器もあわせてお伝えします。

結論:迷ったらScratchでいい

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無料で、今日から始められる

Scratchは無料です。
ブラウザで開くだけで使えるので、ソフトのインストールも、会員登録も、機器の買い足しも要りません。

今あるパソコンかタブレットで、今日始められます。

選択肢を比べて悩んでいる時間より、一度触ってみる時間のほうが、はるかに多くのことが分かります。
合わなければ、そのとき別のものを考えれば済みます。

情報が多いので、つまずいても調べられる

Scratchは世界中で使われていて、日本語の解説記事や動画が大量にあります。

これは地味ですが、実際にはかなり重要です。
子どもがつまずいたとき、保護者が検索すれば答えが見つかる。
マイナーな教材を選ぶと、この助けが得られません。

「合わなかった」が起きにくい

Scratchは、やれることの幅が広いツールです。

ゲームも作れますし、アニメーションも作れます。
絵を描くのが好きな子は自分でキャラクターを描けますし、音楽が好きな子は音を鳴らせます。

つまり、子どもの興味がどこにあっても、その方向に伸ばせるということです。
だから「うちの子には合わなかった」という事態が起きにくくなります。

なお、Scratchを実際に開いて猫を歩かせるまでの手順は 子どものプログラミング、何から始める?今日できる最初の一歩 にまとめています。

それでも、別の選択肢が向いているケース

とはいえ、条件によっては他のほうが合う場合があります。
当てはまるものがあれば検討してみてください。

まだ文字が読めない年齢なら → Viscuit(ビスケット)

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Scratchのブロックには、短いながらも文字が書かれています。
ひらがながまだ読めない年齢だと、そこが壁になることがあります。

Viscuitは、自分で描いた絵を動かすことでプログラミングの考え方に触れられるツールです。
文字も数字も使いません。

未就学児や小学校低学年で、「まずは楽しさだけ体験させたい」という段階に向いています。
無料で使えます。

マイクラが好きで仕方ないなら → Minecraft + MakeCode

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すでにマインクラフトに夢中になっているお子さんなら、
その世界の中でプログラミングを学ぶという方法があります。

MakeCodeという無料のツールを使って、ブロックを組み立ててマイクラの世界に働きかけます。
好きなものが入口になるので、取っかかりとしては非常に強いです。

ただし、マインクラフト本体(対応バージョン)の購入が必要な点と、
遊ぶことに夢中になってしまわないか注意が必要です。
すでに遊んでいるご家庭でなければ、まずここで費用が発生します。

工作や理科が好きなら → micro:bit(マイクロビット)

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画面の中だけでなく、現実のものを動かしたいタイプのお子さんに向いています。

micro:bitは手のひらサイズの小型コンピュータで、
LEDを光らせたり、温度を測ったり、傾きを検知したりできます。
プログラムが実物として動くので、理科の実験や工作が好きな子には刺さります。

本体の購入が必要です(3,000円前後〜)。

Scratchで作りたいものが作れるようになったら → Python(パイソン)

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ここで初めて、本物のプログラミング言語が登場します。

Pythonは文字で書く言語ですが、文法が比較的シンプルで読みやすく、初めてのテキストプログラミングに向いています。
AIやデータ分析など、実際の開発現場でも広く使われています。

移るタイミングの目安は、Scratchで自分の作りたいものがひととおり作れるようになったときです。
年齢よりも、この状態に到達したかどうかで判断するほうが確実です。

無料で始められます。

【選ぶ前に】費用と必要なものを確認する

ここが、教材選びで最も見落とされやすい部分です。

「おすすめ○選」の記事はたくさんありますが、
始めるのに何が要るのかが書かれていないことが少なくありません。
実際に必要なものを整理すると、次のようになります。

教材費用必要なもの注意点
Scratch無料パソコン/タブレット特になし
Viscuit無料パソコン/タブレット特になし
Minecraft + MakeCodeゲーム本体の購入が必要対応バージョンのマイクラ使えるバージョンが限られる
Python無料パソコン文字入力が必要
micro:bit本体3,000円前後〜パソコン+micro:bit本体追加パーツを買い足すこともある
Roblox Studio無料パソコンオンラインで不特定多数と関わる
Swift Playgrounds無料iPadまたはMacが必須Apple製品以外では使えない

特に確認したい3つのポイント

① 追加でお金がかかるか

無料で始められるのは、実質 Scratch・Viscuit・Python の3つです。
マイクラやmicro:bitは、始める前に出費があります。

② 手持ちの機器で使えるか

Swift Playgroundsは、iPadかMacがなければ使えません。
Windowsのご家庭では選択肢に入りません。

③ オンラインで他の人と関わるか

Roblox Studioは、作った作品を世界中に公開できるプラットフォームです。
魅力でもありますが、不特定多数のユーザーと関わる環境でもあります。

小学生に使わせる場合は、保護者アカウントの設定や年齢に応じた制限機能を確認したうえで、様子を見られる状態で始めることをおすすめします。

中学生以上で、条件が合えば

上の表にある Roblox Studio と Swift Playgrounds は、
小学生の最初の1つには向きませんが、条件が合えば良い選択肢になります。

  • Roblox Studio … 3Dゲームを作って公開できます。Luaという言語を使い、本格的な開発に近い体験ができます。ゲームクリエイターに憧れている中高生向け
  • Swift Playgrounds … Appleが提供する無料の学習アプリです。iPad上でSwift言語の基礎を学べます。アプリ開発に興味があり、iPadがあるご家庭向け

どちらも、Scratchなどで基本的な考え方を身につけた後のほうが、無理なく進められます。

年齢別の目安

あくまで目安です。年齢よりも本人の興味が優先ですが、迷ったときの参考にしてください。

時期向いているもの
未就学児〜小学校低学年Viscuit、Scratch
小学校中学年〜高学年Scratch(マイクラ好きなら MakeCode も)
小学校高学年〜中学生Scratch から Python へ、micro:bit
中学生以上Python、Roblox Studio、Swift Playgrounds

よくある質問

Q. 「言語」と「教材」は違うものですか?

違います。
厳密にプログラミング言語と呼べるのは、この記事の中では Python と、Roblox Studio で使う Lua、Swift Playgrounds で使う Swift です。

ScratchやViscuitは言語というより、プログラミングの考え方を学ぶための環境です。
micro:bitに至ってはハードウェア(機械)です。

ただし、どれを選んでも身につく考え方は共通なので、この区別を気にする必要はありません。

Q. 最初から Python を学ばせたほうが効率的ではないですか?

おすすめしません。
Pythonは文字を打つ必要があり、綴りを1文字間違えるだけで動かなくなります。
最初の段階でそこにつまずくと、内容に入る前に嫌になってしまいます。

ブロックで考え方に慣れてから移るほうが、結果的に早く進みます。

Q. いくつか併用してもいいですか?

問題ありません。
ただし最初の1つは絞ったほうが、迷いが減って続きやすくなります。

Q. 教材を変えたら、それまでの学びは無駄になりますか?

なりません。
順番に実行する、条件で分ける、繰り返す——といった考え方は、どの教材でも共通です。
見た目が変わるだけだとお考えください。

Q. Scratchが合わなかったらどうすればいいですか?

まず、合わなかったのが「Scratch」なのか「プログラミング」なのかを切り分けてみてください。
難しくて止まっているだけなら、教材を変えても同じところでつまずきます。

つまずきの中身については プログラミングは難しい?子どもがつまずくのは、具体的にどこなのか で整理しています。

まとめ

子ども向けの教材はたくさんありますが、最初の1つで迷う必要はありません。

迷ったらScratchで大丈夫です。理由は3つ。

  1. 無料で、今日から始められる
  2. 情報が多く、つまずいても調べられる
  3. やれることの幅が広く、興味の方向を問わない

そのうえで、条件によっては別の選択肢が向きます。

  • まだ文字が読めない → Viscuit
  • マイクラが好きで仕方ない → Minecraft + MakeCode(本体購入が必要)
  • 工作や理科が好き → micro:bit(3,000円前後〜)
  • Scratchで作りたいものが作れるようになった → Python

そして選ぶ前に、費用・必要な機器・オンラインで他の人と関わるかどうかの3点だけは確認しておいてください。
ここを見落とすと、始める段階でつまずきます。

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