「プログラミング教室って、実際どんなことをするところなんでしょうか」
「学校でもやっているのに、わざわざ通わせる必要はあるんでしょうか」
どちらも、体験のお問い合わせでよくいただく質問です。
英会話やピアノなら、教室で何をしているのか想像がつきます。
ところがプログラミング教室は、中の様子が見えにくい。
月謝を払う前に、せめて何をする場所なのかは知っておきたい——そう思うのは当然のことです。
この記事では、プログラミング教室とは何をするところなのかを、実際の授業の流れまで含めて説明します。
あわせて、いちばん多い疑問である「学校の授業との違い」と、費用の相場についても整理します。
プログラミング教室とは、どんなところか
作りたいものを形にする練習をする場所
プログラミング教室とは、一言でいえば子どもが自分の作りたいものを、実際に動く形にする練習をする場所です。
パソコンの使い方を教わる場所、と思われることがありますが、少し違います。
操作の習得は入口にすぎません。
中心にあるのは、「こういうものを作りたい」を、手順に分解して組み立てていく作業です。
そもそもプログラミングとは何なのか、という部分から知りたい方は プログラミングとは?子どもが何をするのかを、はじめての方向けに解説 をご覧ください。
通学型とオンライン型がある
教室の形式は、大きく2つに分かれます。
- 通学型 … 教室に足を運び、その場で先生から教わる形式
- オンライン型 … 自宅のパソコンやタブレットから受講する形式
どちらが優れているという話ではなく、性質が違います。
人と直接会う場のほうが集中できる子もいれば、自宅のほうが落ち着いて取り組める子もいます。
送迎の負担や、通える範囲に教室があるかどうかといった家庭の事情も関わってきます。
実際に何をするのか
最初はブロックを並べるところから
ほとんどの教室で、最初に使うのは Scratch(スクラッチ) という子ども向けのツールです。
ここでは文字を打ちません。カラフルなブロックを、パズルのように並べていくだけです。
「10歩動く」と書かれたブロックをつなげれば、画面の中のキャラクターがそのとおりに動きます。
パソコンを触ったことがなくても、マウスが操作できれば始められます。

慣れてきたら、文字で書く言語へ
ブロックでの制作に慣れてくると、Python(パイソン) などの文字で書く言語に進む段階が来ます。
ただし、これはかなり先の話です。
多くの教室では、ブロックで自分の作りたいものがひととおり作れるようになってから移行します。
いきなり英語を打ち込ませることはありません。
1回の授業は、こんな流れ(当教室の場合)

ここからは、当教室での実際の流れをご紹介します。
教室によって進め方は違いますが、一例として参考にしてください。
① 入室したら、やるべきことを確認する
当教室では、月に1回の個人面談で、その月の目標設定と振り返りを行っています。
そのため子どもは、入室したときに自分の目標を確認すれば、今日やることが分かる状態になっています。
「今日は何をしますか」と毎回聞かれるところから始まらないので、迷う時間が発生しません。
② そのまま学習に入る
確認が済んだら、教材に取りかかります。滞在時間は1時間程度の子が多いです。
③ 困ったときは、先生のところへ行く
ここが、通学型の授業と最も違う部分かもしれません。
うまくいかないところが出てきたら、生徒は自分で先生のところへ行って質問します。
先生はいつも同じ場所にいます。
探す必要がないので、「聞きたい」と思ったときにそのまま聞けるほか、
先生に声をかけられずに困っている生徒がいないかも、チェックしています。
ここで言う「教室」は、実際の部屋ではなく2Dメタバースの空間です。
どんな画面で、どこに何があるのかは2Dメタバースの教室とは?入室から学習開始までの流れで実際の画面とともに説明しています。
学校の授業と、何が違うのか
ここが、いちばん多い疑問だと思います。
2020年度から小学校でプログラミングは必修になりました。
それなのに、なぜ教室に通う子がいるのか。
学校は「きっかけ」、教室は「続ける場所」
結論から言うと、役割が違います。
学校の授業は、全員が一度は触れる機会をつくるためのものです。
プログラミングという分野があることを知り、少し体験してみる。ここまでが役割です。
一方で教室は、そこから先に進みたい子が続けるための場所です。
学校で興味を持った子が、もっと作りたくなったときに行く場所、という位置づけになります。
時間数が、決定的に違う
もう一つ、はっきりした違いがあります。
小学校のプログラミングは、独立した教科ではありません。
算数や理科、総合的な学習の時間の中で扱われます。
つまり年間の授業時間の中で、プログラミングに使える時間はごくわずかです。
これは学校の問題ではなく、構造上そうなっているというだけの話です。
ただ、続けて取り組みたい子にとっては、時間が足りません。
つまずいたときに、聞ける相手がいるかどうか
そして、これが最も大きい差だと考えています。
プログラミングは、つまずいた瞬間に止まる学びです。
思ったとおりに動かない、どこが悪いのか分からない——そのときに聞ける相手がいなければ、そこで終わってしまいます。
学校の授業では、先生一人に対して児童が数十人います。
全員のつまずきに、その場で対応するのは現実的に困難です。
家庭学習でも同じことが起きます。
無料の教材は充実していますが、分からなくなったときに答えてくれる人がいない。
多くの場合、ここが続かない原因になります。
教室に通う価値があるとすれば、内容そのものよりこの一点だと考えています。
なお、教室に通うこと自体にどんな意味があるのかについては プログラミングの習い事は意味ない?成績との関係を正直に解説 で、期待できない部分も含めて書いています。
費用の相場はどのくらいか
気になるのは費用だと思います。複数の比較サイトが公開している情報を総合すると、おおよそ次のような水準です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 入会金 | 5,000〜15,000円程度(10,000円の設定が比較的多い) |
| 月謝 | 8,000〜20,000円程度 |
| 教材費 | 教室・内容による(ロボット系はキット代が発生しやすい) |
| システム利用料・施設維持費 | 月500〜2,000円程度が別途かかる場合も |
| パソコン | 貸し出しの有無を要確認。自分で用意する場合は数万円〜 |
月謝は「回数とセット」で見る
ここが、料金を比べるときに最も大事な点です。
一般的な教室では、授業の回数が決まっています。
月4回(週1回)または月2回という形式が多く、月謝はその回数に対する金額です。
つまり同じ月謝12,000円でも、月2回なら1回あたり6,000円、月4回なら3,000円ということになります。
金額だけを並べても比較になりません。
月謝以外の出費を見落とさない
もう一つの注意点が、月謝以外の費用です。
上の表にあるとおり、システム利用料や施設維持費が別途かかる教室があります。
月500円でも年間6,000円、2,000円なら年間24,000円です。
パソコンを自分で用意する必要がある場合は、さらに大きな出費になります。
初年度にいくらかかるかで計算しておくと、後から想定外の請求に驚くことがなくなります。
オンライン型は、抑えられる傾向がある
一般に、オンライン型のほうが月謝は低めに設定されている傾向があります。
教室の家賃や設備の費用がかからないためです。
加えて、送迎の手間と交通費が発生しないという違いもあります。
金額に表れない部分ですが、続けやすさには確実に影響します。
何歳から始められるか
「うちの子にはまだ早いのでは」と迷う方が多い部分です。
多くの教室では、未就学児(5〜6歳ごろ)から受け入れています。
文字入力を使わないため、ひらがなが読めてマウスが操作できれば取り組めるからです。
段階としては、おおむね次のような流れになります。
- 未就学児〜小学校低学年 … マウス操作に慣れることと、Scratchでブロックを並べること
- 小学校中学年〜高学年 … Scratchで自分の作りたいものを作る段階
- 高学年〜中学生 … 文字で書く言語に進める時期
ただし、この区分はあくまで目安です。
早く始めたほうが有利という学びではありません。
本人が興味を持ったタイミングが、いちばん伸びる時期になります。
よくある質問
Q. パソコンを触ったことがない子でも大丈夫ですか?
大丈夫です。
多くの教室ではマウス操作から教えます。
Scratchは文字入力を使わないため、タイピングができなくても始められます。
Q. 学校でやっているなら、通わなくてもいいのでは?
学校の授業だけでも、基礎に触れることはできます。
ただし時間数が限られており、つまずいたときに個別対応を受けるのは難しいのが実際のところです。
もっと進みたい、あるいは分からないところを聞ける相手が欲しい、という段階で教室が選択肢になります。
Q. 通学型とオンライン型、どちらがいいですか?
お子さんの性格とご家庭の事情によります。
直接会う場のほうが集中できる子もいれば、自宅のほうが落ち着く子もいます。
送迎の負担も判断材料になります。
Q. 効果はどのくらいで実感できますか?
個人差が大きく、期間ではお答えしにくい部分です。
ただし変化は「上手になった」より先に、うまくいかないときの反応に現れることが多いです。
Q. うちの子に向いているか分かりません
向き不向きは、体験で実際に取り組む様子を見るのがいちばん確実です。
多くの教室が体験の機会を用意しています。
まとめ
プログラミング教室とは、子どもが作りたいものを、実際に動く形にする練習をする場所です。
- 形式は通学型とオンライン型の2つ
- 最初は Scratch でブロックを並べるところから始まる
- 文字で書く言語に進むのは、かなり先
- 費用は月謝 8,000〜20,000円程度が目安。ただし回数とセットで見る必要がある
- 未就学児から始められるが、早さより本人の興味のタイミングが重要
そして学校の授業との最大の違いは、つまずいたときに聞ける相手がいるかどうかです。
プログラミングは、分からなくなった瞬間に止まってしまう学びだからこそ、ここが続くかどうかを分けます。
教室を選ぶときは、金額だけでなくお子さんが楽しそうに取り組んでいるかを、体験の場で見てみてください。
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- 月1回の個人面談で目標を決める — 入室したら何をするかがすぐ分かります
- タイピングができなくても始められる — AIへの質問は音声入力が使えます
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