子どもがゲームばかりで心配?「やめさせる」以外の選択肢

ゲームに夢中になる子どもの画像

「気がつくとゲームばかりしている」

多くのご家庭で、これは日常の風景だと思います。
そして時間を決めても、取り上げても、根本的には変わらない——という経験をされた方も多いはずです。

この記事では、「やめさせる」以外の角度をお伝えします。

ただし先にお断りしておくと、「プログラミングを習わせれば解決します」という話ではありません。
むしろそうならない場面を、実際に見てきました。そこも含めて正直に書きます。

「ゲームばかり」の何が心配なのか、分けてみる

まず、いちばん最初にやりたいことがあります。

心配の中身を、分けることです。

「ゲームばかりで困っている」と一言で言っても、実際に心配していることは家庭ごとに違います。
そして中身が違えば、打つ手も変わります。

「ゲームばかりで心配」の中身を、時間・成績・将来の3つに分け、それぞれ打つ手が変わることを示した図

① 時間が心配なのか

宿題が終わらない。寝る時間が遅くなる。他のことをする時間がない。

これは生活リズムの問題です。
ゲームそのものというより、1日の時間配分の話になります。

② 成績が心配なのか

勉強の時間が削られている。集中力が落ちている気がする。

これは学習習慣の問題です。
ゲームを減らしても、勉強を始める仕組みがなければ結果は変わりません。
この点については 子どもが勉強を始められない理由|やる気より「最初の5分」の設計 で詳しく書いています。

③ 将来が心配なのか

このままで大丈夫なのか。何かを積み上げてほしいのに、消費するだけになっていないか。

これがいちばん根が深く、いちばん言葉にしにくい心配だと思います。
時間を減らしても解消しません。

分けると、打つ手が変わります

①なら、時間の配分を決める話。 ②なら、勉強を始める仕組みの話。 ③なら——そもそもアプローチが違います。

そして多くの場合、保護者が本当に気にしているのは③です。
ですが対処として出てくるのは①の手段(時間制限)ばかりなので、効いている感じがしません。

この記事の後半は、主に③に向けて書きます。

減らす方向で、実際に効くこと

③の話に入る前に、①②についても触れておきます。
減らす努力が無意味だとは考えていません。

「何分まで」より「どこで終わるか」

ゲームが終わりにくいのには理由があります。
多くのゲームは、区切りがないように設計されているからです。

次のステージ、次の報酬、次の対戦——「キリのいいところ」が来ないように作られています。
だから「あと5分」が機能しません。

そこで、終わりを時刻ではなくゲーム内の区切りに合わせるという方法があります。

「20時まで」ではなく、「この試合が終わったら」

守れる約束のほうが、結果的に効きます。

取り上げるより、代わりを用意する

取り上げると、その時間がそのまま空きます。
そして空いた時間に何をするかが決まっていなければ、たいてい戻ってきます。

減らしたいなら、減らした分に入るものが要ります。
次の話は、そこにつながります。

もうひとつの方向:「作る側」に回る

ここからが本題です。

ゲームが好きなこと自体は、問題ではありません。
問題になりうるのは、消費するだけで終わることのほうです。

だとすれば、やめさせる以外に、もうひとつ道があります。

遊ぶ側から、作る側に回る

好きなものは、学びの入口になる

「ゲームが好き」というのは、そのジャンルに強い興味があるということです。
そして興味は、学びの燃料としてはいちばん強いものです。

嫌いなものを続けさせるのは難しいですが、好きなものからの延長なら、勝手に進みます。

実際に、作れます

当教室でも、ゲーム好きの子は多いです。
そしてその子たちは、実際に作っています。

たとえば、マリオ風の簡単な横スクロールのゲーム。
キャラクターが走って、ジャンプして、障害物をよける。

Scratchで横スクロールのゲームをプレイしている様子

作ってみると分かるのですが、遊んでいるときには見えなかったものが見えます。

  • ジャンプの高さは、どうやって決まっているのか
  • 敵に当たったとき、何が起きているのか
  • 得点は、どこで加算されているのか

遊ぶ側では「そういうもの」だったことが、作る側では「自分で決めること」になります。
この視点の切り替わりが、いちばん大きい変化だと思います。

【正直に】「作る側」は、自動では起きません

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。

「ゲーム好きなら、作る側に回りたいはず」——そう思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。

「ゲームを作りたい」と言って来る子は、あまりいません

当教室に来る子には、ゲーム好きが多いです。
ですが「ゲームを作りたいんです」と明確に言って入ってくる子は、あまりいません。

多くの場合、ゲームが好きだから、その延長だと思って来ます。

つまり最初の時点では、遊ぶ側の感覚のままです。
そこから作る側に切り替わるまでには、実際に手を動かす時間が必要になります。

「好き」は入口にはなりますが、それだけで作る側に回るわけではありません。

好きなゲームが教材だと、そのゲームで遊び始めます

もうひとつ、実際に見てきたことをお伝えします。

私は以前、マインクラフトを教材に使う教室で子どもたちに教えていました。
マイクラの中でコードを組み立てる仕組みで、教材としては非常によくできています。

ところが、教室という場になると別のことが起きました。

  • マイクラが得意な子が、授業とは関係のないことを「こんなことができるよ」と見せに来る
  • 近くの席の子と、マイクラの話で盛り上がる

どちらも、子どもが楽しんでいる証拠です。それ自体は悪いことではありません。

ですが、作る側には回っていません。
目の前に大好きな世界が広がっていれば、そちらに気持ちが向くのは自然なことです。

だから「別のもので作る」ほうが早いこともあります

ここから導かれるのは、少し意外な結論です。

好きなゲームそのものを教材にするより、別のもので作るほうが早い場合があります。

当教室で使っているのは Scratch という、ゲームそのものではないツールです。
だからこそ、「遊ぶ」と「作る」が混ざりません。

そのうえで、作るものは自由です。
マリオ風でも、シューティングでも、好きな要素を持ち込めます。
好きなものは題材として使い、遊ぶ場所とは分ける——この形のほうが、切り替わりが起きやすいと感じています。

教材選びの考え方については 子どものプログラミング言語の選び方|迷ったらScratchでいい理由 でも触れています。

ゲームの時間が減るとは限りません

もう一つ、正直に書いておきます。

プログラミングを始めても、ゲームの時間が減るとは限りません。

作る側に回ったからといって、遊ぶのをやめるわけではないからです。
好きなものは、好きなままです。

期待していただきたいのは、「ゲームの時間が減ること」ではなく、
「ゲーム以外に手を出す時間が増えること」のほうです。

そして、家庭の方針による部分が大きいです

ゲームとの付き合い方は、各家庭の教育方針によるところが非常に大きいと考えています。

  • どのくらいの時間なら許容するのか
  • 何歳から、どんな種類のゲームを認めるのか
  • そもそも制限すべきなのか

ここに一律の正解はありませんし、当教室が答えを持っているわけでもありません。

保護者の方からご相談をいただくこともありますが、「こうすべきです」とはお答えしていません。
ご家庭ごとに前提が違いすぎるためです。

この記事でお伝えできるのは、「減らす」以外にも道があるということだけです。
どちらを選ぶか、どう組み合わせるかは、ご家庭で決めていただく部分だと思います。

よくある質問

Q. ゲームを取り上げるのは、逆効果ですか?

一概には言えません。
ただし取り上げた時間に何をするかが決まっていないと、戻ってくる可能性は高くなります。
減らすなら、入るものとセットで考えるほうが現実的です。

Q. ゲームが好きな子は、プログラミングに向いていますか?

入口としては向いています。
ただし前述のとおり、「好き」だけで作る側に回るわけではありません。
向き不向きについては 子どもにプログラミングは向いてる?よくある5つの心配を検証 で詳しく整理しています。

Q. マインクラフトの教室と、どちらがいいですか?

お子さんによります。
すでにマイクラに深く入り込んでいる場合、その世界で学ぶのは強い入口になります。
一方で、遊びに戻りやすいという面もあります。体験で実際の様子を見て判断するのが確実です。

Q. うちの子は、ゲームは好きですが作ることには興味がないようです

それが普通です。
最初から作りたいと思っている子のほうが少数です。
まず一度触ってみて、反応を見てからで十分だと思います。

Q. ゲームを作らせると、余計にゲーム漬けになりませんか?

その可能性はゼロではありません。
ただ、作る作業は遊ぶより地味です。思ったとおりに動かず、直して、また試す時間が大半を占めます。
そのようにして、好きを入り口に論理的思考力を養っていきます。

まとめ

「ゲームばかりで心配」というとき、まず心配の中身を分けてみてください。

  • 時間が心配 → 生活リズムの配分の話
  • 成績が心配 → 勉強を始める仕組みの話
  • 将来が心配 → 消費するだけで終わることへの不安

そして③であれば、「やめさせる」以外にもう一つ道があります。

遊ぶ側から、作る側に回る

ただし正直に言うと、次の2つは知っておいてください。

  1. 「作る側」は自動では起きません。「ゲームを作りたい」と言って来る子は、実際には少数です
  2. ゲームの時間が減るとは限りません。期待できるのは、ゲーム以外に手を出す時間が増えることのほうです

そして、好きなゲームそのものを教材にするより、別のもので作るほうが早い場合があります。
遊ぶ場所と作る場所が混ざらないためです。

ゲームとの付き合い方に一律の正解はありません。
この記事でお伝えできるのは、選択肢がもう一つあるということだけです。

オンラインプログラミング教室「ぽてぽーと」で一週間無料体験!

プログラミング教室『ぽてぽーと』には、ゲーム好きの子が多く来ています。

そして実際に、マリオ風の横スクロールのようなゲームを自分で作っています。

  • 最初は猫を歩かせるところから — パソコンが初めてでも大丈夫です
  • 作るものは自分で決められます — 好きなゲームの要素を持ち込めます
  • 困ったときは、いつでも相談できる — 先生はいつも同じ場所にいます

ぽてぽーとの授業は、一般的な教室とは異なり、
いつ入室しても、いつ退室してもOKの自習室型2Dメタバースです。生徒がいつ来ても、先生がいます。

「作りたい」と思っていなくても大丈夫です。
ほとんどの子が、そう思わないまま来ています。

一週間の無料体験で、お子さんが「作る側」に反応するかどうかを見てみてください。
合わなければ、それも一つの答えです。

無料体験のお申し込み・ご相談は、公式LINEから受け付けています。

line友だちボタン
プログラミング教室ぽてぽーとのバナー広告